整体というとバキボキと矯正するイメージが強いですが、整体院 Studio fReeではそういうことは一切行いません。安全で効果も実証されているテクニックを組み合わせて施術していきます。
- 関節モビリゼーション
- GP法
- 筋・筋膜反射
- PRT(ポジショナル・リリース・テクニック)
- MET(マッスル・エナジー・テクニック)
- 虚血圧迫
- ASTR
- 操体法
ここから各手技を詳しく説明していきます。少し専門的なので、気になる方だけ読んでいただければよいと思います。
他動(整体師が主として行う)手技
主に施術者があなたの体を動かす手技です。一般的な整体やマッサージのイメージはこちらだと思います。
関節のモビリゼーション(回転・振動など)
関節を回したり揺らしたりすることで筋肉をゆるめます。
心地よく関節を動かすだけですが、ポイントを押さえて行うと緊張した筋肉がよく緩みます。
ストレッチ
体のケアとしてはもっとも有名なものですね。ストレッチにも色々な種類がありますが、施術で使うのはゆっくりと筋肉・筋膜を伸ばすスタティックストレッチです。主に萎縮した筋肉を引き延ばして活性化したり固まっている筋膜を柔らかくする目的で行います。
ストレッチというと運動前の準備運動というイメージを持つ方が多いと思いますが、ゆっくり伸ばすスタティックストレッチは筋力が低下するのでパフォーマンスを落とす可能性がある、という意見があります。さらにケガを予防する効果も無いことがいくつかの研究から示唆されています。そういう状況なので、スタティックは体操のように可動域一杯まで動くようなスポーツ以外は時間をかけてやるメリットは無いと考えて良いでしょう。
運動前の準備運動としては関節を大きく動かすラジオ体操のようなものがベターです。スタティックストレッチは運動後がお勧めです。
虚血圧迫
筋肉の固くなっているポイント(トリガーポイント)を数十秒圧迫することで弛めます。トリガーポイントとは押さられて痛いところですから、この施術は痛みを伴います。
トリガーポイントを押されると関連痛といって押した場所と違う場所に痛みがでたり、痛みがブワッと広がることがよくあります。それが出ている症状と一致するとそのトリガーポイントが痛みの原因と判断できます(実際はそこまで明確にわからないケースも多いです)
ASTR
日本人の方が開発した手技で、トリガーポイントを押さえながらモビリゼーション、つまり動かす手技です。これも痛みを伴いますが、即効性があるのでよく使います。
自動(患者さんの動いてもらう)手技
主に患者さんに力を入れて動いてもらう手技です。「痛いのに動かすの?」と思うかも知れませんが、基本的に痛くない範囲・方向で動かしますので大丈夫です。
MET(マッスルエナジーテクニック)
動かないように固定した状態で力を入れ、その後脱力という動作を何回か繰り返してもらいます。
筋肉は力を入れたあとは必ず弛みます。その作用を利用して筋肉の緊張をとる方法で、関節の可動制限が大きい場合やストレッチが痛くてできない場合によく使います。痛みもなく安全なテクニックです。
操体法
心地よい方向に体を動かしていって最後に脱力します。
METと似ていますが全身の連動も考慮する点が大きく違い、筋肉の緊張をとるだけでなく体全体のバランスを回復してくれます。
反射系の手技
表現が難しいのですが、揉んだり動かしたりしなくても固まった筋肉が緩む現象があります。それを利用した手技です。何をやられているかわからないソフトなものが多いです
PRT(ポジショナル・リリース・テクニック)
痛みが楽になる姿勢を探してその状態で90秒間静止する方法です。固まった筋肉をリセットするようなイメージです。痛みがほとんど無く故障した筋肉を再教育する効果も高いですが時間がかかります。
GP法
Ten整体院の伊藤先生が考案された方法で、上に書いたストレイン・カウンターストレインと似ていますが90秒待つ必要が無くゆらゆら揺らしたり、手をグーパーするだけ筋肉が緩んでくる方法です。
整体院fReeではモビリゼーションとGP法を一番よくつかっています。
筋・筋膜反射療法
体にはある筋肉を触ると別の筋肉が緩むという現象があります。この現象を利用して固まった筋肉を弛める技術です。
反射点をさするったり触れているだけで対応する筋肉が緩んでいくので結構不思議がられる手技です。ただ、反射の感度に個人差があったり反射点を探すのが難しいケースもあり使う場面は限定的です。
ここに挙げたテクニック以外にもその症状に合うと思われるテクニックを色々と組み合わせて筋肉のバランスをとっていきます。
整体というと昔のお笑い番組の影響か「ボキボキするもの」というイメージを持つ方が多くいらっしゃいます。
さすがに今どき「ボキボキボキッ」とやるところは無いと思いますが、カイロプラクティックなどは「ポキッ」と1回だけ音がするような矯正は行います。このような矯正をすると周辺の筋肉がゆるんで動きがよくなり、それで症状が改善することもあります。
ですので「ポキッ」とやる矯正も効果のあるテクニックの一つですが、他の方法でも同じような効果を出すことはできます。また、怖がったり不安を感じる人も多いので、いつのまにか矯正はまったくやらなくなりました。